医療・介護

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043・042:意外に多い耳の病気 /  041:薬の豆知識 / 040:歯周病が認知症の原因 / 039:認知症と間違いやすい4つの病気 / 038:大人も要注意?深刻化する手足口病とは? / 037:夏場の脳梗塞に注意 / 036:血糖値の急上昇を避ける3つの食べ方 / 035:口腔ケアの重要性 / 034:はしかの流行にご用心033:健康脳を維持 生活習慣病の改善と食事からの老化予防 / 032:脳の海馬を鍛え健康脳を維持しよう 031:生活を楽しくする記憶力の鍛え方 / 030:夏より危険!冬の高齢者のかくれ脱水 / 029:軽度認知障害(MCI)とは /    028:健康寿命を実現するために意識すること / 027:健康脳を維持するには早期からの予防が大切 / 026:加齢による物忘れと認知症の違い / 025: 低血糖しっかり学べば恐くない!! 024:50代から始まる「白内障」 / 023:花粉を寄せ付けない!花粉症対策 / 022:意外と多い!「春の体調不良」 / 021:冬!温泉、加湿器…レジオネラ症に気を付けて / 020:意外に多い「低温やけど」に注意 / 019:人の老化は足から / 018:酸蝕歯(さんしょくし)とは / 017:水虫とは / 016:夏血栓に注意 その症状と対策 / 015:高齢者の熱中症予防は、「かくれ脱水」対策から / 014:レビー小体型認知症にみられる症状と適切な対応 / 013:レビー小体型認知症の介護の基本 /  012:レビー小体型認知症とは / 011:高齢者における事故の多くは打撲・骨折 /  010:インフルエンザ感染を防ぐポイント / 009:冬場に多い「ヒートショック」とは /  008:食べ物をのどに詰まらせたら! / 007:食べ物をのどに詰まらせない  / 006:ノロウイルスによる感染・食中毒を防ごう /    005:インフルエンザにかかるとどうなるの? /   004:加湿器を選ぶ”ポイント” /  003:湿度を快適に保つ”コツ” / 002:インフルエンザは予防が大切!!  /  001:O157(腸管出血性大腸菌)

意外に多い耳の病気→2019042【シンケア】意外多い耳の病気1リーフレット  2019043【シンケア】意外多い耳の病気2リーフレット

薬の豆知識→2019041【シンケア】薬の豆知識リーフレット

歯周病が認知症の原因→2019040歯周病が認知症の原因リーフレット

認知症と間違いやすい4つの病気→2019039認知症と間違いやすい4つの病気リーフレット

大人も要注意?深刻化する手足口病とは?→2019038大人も要注意手足口病とはリーフレット

夏場の脳梗塞に注意→2019037夏場の脳梗塞に注意リーフレット

血糖値の急上昇を避ける3つの食べ方

血糖値が急激に上がると血糖値を早く下げようとインスリンが大量に分泌されます。インスリンには、使いきれなかった糖を脂肪に変えて蓄える働きがあるため、大量に分泌されると、太りやすくなります。

1.ゆっくりよくかむ:1回の食事には最低でも15くらいかけることを勧める。それよりも時間が短いと、満腹感を得る前に食べすぎてしまう。かまずに飲み込むように食べ物を口に入れている人は要注意。ゆっくりよくかんで食べるには、食物繊維の豊富な野菜やきのこ、海藻などのおかずを積極的に食べると効果的。一口30回を目安※一口食べるたびにテーブルに箸を置き、会話を楽しみながら食べるのも早食いを防ぐコツといえる。

2.食べる順番を変える:同じメニューでも食べる順番を変えるだけで、血糖値の急上昇を防ぐことができる野菜やきのこ、海藻などに含まれる食物繊維には、糖の消化・吸収を遅らせる作用があるので、食事の最初に食べるといい。これらである程度おなかを満たしてから、肉・魚、そしてごはんへと食べ進むのがコツ。ごはんの食べすぎも抑えられ、血糖値の上昇がゆるやかになる。

3.油や酢を味方につける:三大栄養素(たんぱく質、脂質、糖質)のなかで、血糖値を最も上昇させやすいのは糖質。脂質はカロリーが高いので敬遠されがちだが、実は消化吸収に時間がかか

るので、血糖値は最も上昇させにくい

※糖質と一緒に脂質をとると、血糖値の急上昇を抑えてくれる」と言われています。「パンにはバターやオリーブオイルをつけて食べる。かけそばではなく天ぷらそばにして、天ぷらから食べる。

※酢にも血糖値の急上昇を抑える働きがあると言われています。 酢は、ラーメンやチャーハン、ギョーザ、春巻きなどの糖質の多い中華料理によく合い、卓上に置かれている。酢の物やピクルスなど酢を使った料理を最初に食べるのも良い。酢には高血圧や血中脂質を低下させる働きもあるので、生活習慣病の予防にもなります。

注意:油や酢をとったからといって糖質のとりすぎを帳消しにしてくれるわけではない、やせるわけでもない。あくまでも適正な糖質量の食事を続けることが本筋です。

クリック→2019036血糖値の急上昇を避ける3つの食べ方リーフレット

口腔ケアの重要性

年齢を重ねるにつれて、以前は当たり前のようにできていたことが、できなくなってしまうことがあります。その一つが、自身の口の中の健康を保つことです。高齢者の方には「口の中をきれいにするケア」のほかに、「口の中の機能を保つケア」も必要です。この2つのケアを合わせて「口腔ケア」と呼んでいます。

口腔ケアの効果

唾液の分泌を促進する:残留物や細菌で口腔内が不衛生な状態では、唾液が出にくくなり口の中が乾燥します。口腔ケアで口の中を清潔にすると、唾液の分泌が促進されます。また、歯ブラシなどで「唾液腺」を刺激することで、唾液腺の働きを活発にし、意図的に分泌量を増やします。唾液には歯や口の粘膜を保護したり、虫歯や歯周病を予防したりする役割があるため、唾液の量を増やすことは口腔ケアにおいて重要なポイントです。

感染症や発熱を予防する:口の中にいる細菌の中には、表皮感染症や食中毒を引き起こす「黄色ブドウ球菌」、呼吸器感染症を引き起こすおそれのある「肺炎桿菌」など、全身疾患の原因となる菌も存在します。口腔ケアをしっかり行わないと口腔内が菌の温床となり、感染症や肺炎にかかりやすくなることがあります。口腔ケアには、感染症や発熱の予防という効果もあるのです。

認知症を予防する:口を開けたり閉じたりして噛んで食べるという行為は、脳に酸素を送ったり刺激を与えたりするため、中枢神経を活性化し認知症を予防するといわれます。歯が20本以上残っている人に比べて、歯がなく入れ歯も使っていない人は、認知症になるリスクが1.9倍も高いという結果になっています。

誤嚥性肺炎を予防する:嚥下(食べ物を飲み込むこと)機能が衰えると、食べ物や唾液が気管に入ってしまうことがあります。このとき、口腔内の細菌が肺に入って起こるのが「誤嚥性肺炎」です。口腔内の汚れや細菌を減らすことは、誤嚥性肺炎の予防につながります。誤嚥性肺炎は高齢者の命にかかわることもある怖い病気なので、しっかり予防することが重要です

口腔機能の低下を防ぐ:高齢者は、「噛む」「飲み込む」「呼吸する」「話す」「表情を作る」といった口腔機能全般が低下しやすい傾向にあります。口腔機能が衰えると、十分な栄養が摂取できなくなり、免疫力の低下や摂食障害につながります。口腔ケアを通して口腔機能を向上・改善すれば、体全体の健康の回復が期待できます。

口腔ケアの2つの種類:「セルフケア」と「プロフェッショナルケア」があります。

セルフケア:歯ブラシやフロス、歯間ブラシなどを使って自分自身で口腔内を清潔に保つことです。

プロフェッショナルケア:歯科医や歯科衛生士などの専門家が口の中と全身の状態を見て、より専門的なケアとアドバイスをしてくれます。ケアの目的は、歯石・細菌・汚れの除去、口腔機能の維持と回復、日々の食生活の改善などです。

※口腔内と体の健康を保つには、セルフケアとプロフェッショナルケアの両方を取り入れることが大切です。

クリック→2019035高齢者の口腔ケアリーフレット

 

はしか(麻疹)の流行にご用心!

※特にご用心:麻疹の予防接種を過去1回しか接種されていない28歳~50歳未満の方2019年はしかの患者が増えている。今年に入って全国20都道府県で167人に上り、この10年で最多だった2009年同時期を上回る。世界的にも患者が増加。外国からの帰国者や入国者の発症も多い。東京五輪・パラリンピックを控えて今後さらに海外との人の行き来が増える。専門家はワクチン接種を呼びかける。

麻疹ウィルスによる感染症です。

空気感染や飛沫感染など、様々な感染経路をとり、非常に感染力が強く、手洗いやマスクでは防げません。

ヒトからヒトへ非常に極めて強い感染力を持ち、1人の発症者から1214人に感染させるといわれています。感染力はインフルエンザの10倍!

はしかの免疫がない人が感染すると、90%以上の高確率で発症します。

麻疹の症状

潜伏期間は10~12日です。最初は鼻水や咳、発熱などの風邪に似た症状が出ます※最初は診断が難しいですが、実はこの時期の感染力が最も強いですその後一旦解熱したあと再び発熱し、特有の赤い発疹が全身に出ます。※頭や顔から先に出ます。口の中にコプリック斑という白く細かい斑点が一時的に出現します。熱は7~10日ほど続き、しんどいため入院することも多いです。その後発疹は色素沈着を残して消えていきます。症状が回復しても、しばらく免疫力が低下して他の感染症にもかかりやすく、しっかり回復するまで1か月くらいかかります。

治療

残念ながら治療法はなく、解熱剤や点滴などの対症療法が中心です。

合併症

30%の患者さんに何らかの合併症が出現しますその半数は肺炎です。死因で多いのは肺炎と脳炎です。(脳炎・中耳炎・肺炎)▲亜急性硬化性全脳炎(SSPE)麻疹にかかった7年後くらいに発症する難病ですとても予後が悪いです。

感染を防ぐには?

麻疹の感染力は強力マスクや手洗いでは防げません。唯一の予防手段はワクチン接種のみです。2回接種で十分な免疫が付きます(97~99%)50歳以上は流行した時代で自然免疫があります。1990年4月以降に生まれた方は2回接種世代→接種していれば大丈夫。1990年4月1日より前に生まれた50歳未満の方は1回接種世代で免疫が不十分。

クリック→2019034はしかについてリーフレット

 

健康脳を維持 生活習慣病の改善と食事からの老化予防

1.バランスの良い食事:たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルの栄養バランス

2.摂取カロリーを守る:肥満はアルツハイマー型認知症になりやすい。

3.塩分を控える:脳血管性認知症は脳梗塞と関連性があり、脳梗塞の背景には高血圧が存在している場合が多い。高血圧予防のために減塩をし、血液中のナトリウムを排泄する働きのあるカリウムを多く含む野菜や果物、海藻類を補います。脳梗塞を予防=脳血管性認知症の予防になります。

4.間食、糖分を控える:糖尿病や耐糖能異常は脳血管性認知症、アルツハイマー型認知症の発症リスクを高めます。

4つの栄養成分がキーワード

1.オメガ3:DHA・EPA・αリノレン酸:脳の認知機能維持に欠かせないこの成分は体内で作られないため、食品からの摂取が必須。

2.抗酸化成分:ポリフェノール、ビタミンC・E:細胞にダメージを与える活性酸素から、脳や体を守ります。認知症の原因物質、アミロイドβなどを抑制する効果

3.葉酸&ビタミン:認知症の原因物質を抑制

4.トリプトファン:脳の神経細胞を作る必須アミノ酸

クリック→2019033脳の健康を維持する食事リーフレット

脳の「海馬」(かいば)を鍛え “記憶を司る”健康脳を維持しよう

脳の神経細胞というのは、生まれた時が一番多くて、加齢とともにどんどん減っていきます。ところが脳のある一部分だけは=「海馬」(かいば)いくつになっても脳神経細胞が新しく生まれます。

海馬は、日頃の脳の使い方次第で体積を増やすことが可能だということが分かってきました。しかも、何歳になっても鍛えることは可能なのです!

どうしたら海馬の神経細胞を増やせるか日頃からできる脳の使い方とは!

1.五感をフルに働かせる:視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感を通して入力される感覚は全て海馬に入ります。

2.新しいことにチャレンジ:新しいことへの挑戦を常にすることが海馬を大きくすることにつながります。

3.感情を豊かにする:「好き!」「楽しい!」「嬉しい!」 という感情が起こると、海馬が活性化し記憶力が向上します。

4.とにかく行動をはじめてみる:何事も自ら考えて、行動することも海馬を大きくします。

5.空間的に移動する:空間的に移動することも海馬に入る情報量を格段に増やします。

6.繰り返す:何かを身につけたい、覚えたいという場合には、繰り返し、繰り返し情報を入力することが必要です。

7.生活習慣の見直し ①有酸素運動を日常的に行う脳の栄養素が作られ、海馬を大きくするということが分かっています。②睡眠をしっかりとる:眠っている間に、海馬はそれまでに入ってきた情報の整理整頓をしています。

海馬(かいば)はいくつになっても大きくできる健康脳を維持し楽しい人生を送りませんか♪

クリック→2019032海馬を鍛えて健康脳を維持リーフレット

生活を楽しくする記憶力の鍛え方

◎歩いてθ(シータ)波を出す:人がワクワクすると、海馬(かいば)はθ波という脳波を出します。このとき脳は活性化し、記憶しやすい状態を作ります。このθ波を意識的に作り出す方法が「歩くこと」。外に出て歩くのが効果的です。通ったことのない道を探したり、目に入る風景や音などに興味を持つと、さらに効果がアップします。

◎連想法でストーリーを作る:買い物リストを思い浮かべ、そのアイテムを組み込みながらストーリーを作り上げると、記憶力を鍛えながら買い忘れも防げます。トーリーは支離滅裂でも、自分が覚えやすいように組み立てるのがコツ。リンゴの香りやメガネをかけた感覚など、五感もくっつけて覚えると、さらに忘れにくくなるそうです。

◎口角を上げて笑顔を作る口角を上げて、にぃーっと笑顔を作ってみましょう。これだけでも脳は「今取り組んでいることが楽しい」と判断し、脳から快楽物質ドーパミンを放出します。人は笑顔を作るとそれだけで楽しいものを探すようにできています。「楽しいから笑う」のではなく「笑っているから楽しい」のです脳も活性化し、自然と集中してリラックス。何より自分が楽しくなれますよ!

◎効果が実感できる時期が来るまで途中であきらめない何かを学習すると、脳は覚えたことだけでなくそれを学んだ方法も記憶します。こんな風に学習効果は2倍、4倍、8倍と累乗で蓄積されていくため、図のような幾何級数的なカーブで表現することができます。初めは1248とスローペースで上昇する成績も、ある段階から128256512と効果を実感しやすくなる時期が来ます。ここまで努力を続けるべし。

◎睡眠1~2時間前は学習のゴールデンタイム寝ている間に海馬(かいば)が記憶定着に働いてくれるので眠る直前の学習は最も効率がいい方法。睡眠研究の第一人者スティックゴールド博士によると、もの事を覚えた直後に8時間の睡眠をとるのが理想だとか。8時間といっても必要な睡眠には個人差があります。また、寝すぎると時差ボケと同じ状態になり、記憶力が低下するのでご注意を。

◎覚えたことを人に説明する声に出したり、手足を使うなど五感もフル活用することで、より強く海馬に「これは必要な情報だ」と訴えることができます。複数の資料を使ってノートをまとめ直したり、友達に説明するのがおすすめ。自分の理解度もわかるし、出力も増えて記憶が定着します!

クリック→2018031生活を楽しくする記憶力の鍛え方リーフレット

夏より危険!冬の高齢者のかくれ脱水

脱水症や熱中症は「暑い季節に起こる」というイメージが強いのですが、実は、夏と冬の年2回ピークがあります。脳梗塞や心筋梗塞のリスクも高める特に高齢者にとって危険な「冬のかくれ脱水」に気をつけましょう。

冬の「かくれ脱水」って知っていますか?

冬の「かくれ脱水」からの脱水症は、水分がカラダからじわじわと失われることで起こります。最初は、「口の中がネバネバする」「だるい」といった症状から始まり、放っておくと「食欲低下」や「立ちくらみ」などが起こります。更に悪化すると「脳梗塞」や「心筋梗塞」のリスクを高めます。水分が失われると血液がドロドロになり、血栓ができやすくなってしまうからです。冬に脳梗塞や心筋梗塞が多いのは、寒さで血管が縮むことが原因と考えられていましたが、脱水により血液がドロドロになることも原因の一つと考えられるようになりました。

なぜ「かくれ脱水」になるのか?

湿度の低下:日本の冬は乾燥した気候が続きます。冬場の湿度は50%以下になることが少なくありません。外気が乾燥すると、知らないうちにカラダから水分が失われていきます。不感蒸泄といわれていますが、皮膚や粘膜、呼気などから、意識しないうちに失われていく水分が増えます。室内は、暖房機の使用により、屋外より10~20%湿度が低下する傾向がありますので、さらに不感蒸泄は増えます。

意識の低下:夏は汗をかくので、水分を補給しないと脱水症・熱中症になってしまうという意識が働きますが、冬は汗をかきにくいので、警戒感が下がりがちです。また寒いから冷たい物は避けたいという理由で、飲み水の摂取を控える方も多いようです。

「かくれ脱水」を防ぐには

部屋の乾燥を防ぐ室内が乾燥しない工夫をしましょう。できれば湿度計を設置し、50~60%の湿度を保てるようにしましょう。加湿器がなくても、ちょっとした工夫でも乾燥は防げます。加湿器を置く。換気をする。バケツに水をはり、タオルを半分つけておく。洗濯物を干す。石油ストーブにはヤカンをかける。

飲み物・食べ物で水分補給:喉が渇いていなくても、意識してこまめに水分を補給するようにしましょう。3度の食事やおやつの時に水分を多く朝起きた時、夜寝る前、トイレに起きた時などにも水分補給水分や電解質が豊富な食べ物を食べるよう心がけましょう。ホウレンソウや小松菜などの緑黄色野菜やミカンやリンゴなどの季節の果物などが豊富です。

高齢者は特に注意が必要:高齢者は、喉の渇きを自覚しにくいという特徴から、かくれ脱水になりやすいと言われています。部屋の乾燥を防ぎ、こまめな水分補給を意識しましょう。また、食事量や運動量が減って、筋肉量が低下しがちです。カラダの中で最も多くの体液を含んでいる筋肉量が減ると、脱水症のリスクを高めてしまいますので、たんぱく質充分な食事と適度な運動を心がけましょう。

クリック→2018030冬の高齢者のかくれ脱水に注意リーフレット

軽度認知障害(MCI)とは

軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)という言葉が認知症の前駆段階(予備群)を意味する状態という意味で使われるようになってきました。MCIは、社会生活は自立しているが年齢や学習経験年数だけでは説明できない認知機能の低下がみられる状態とされ、 認知機能低下の要因となるリスク要因が長期に放置された場合、 健常な状態のグループと比べ高い確率で認知機能低下が進み認知症へと重篤化しやすい ハイリスク・グループとされています。でも、MCIの段階で予防対策を講じれば、認知症への移行を遅らせたり、正常に戻すことができるのです。

「認知症のように日常生活や社会生活に支障が出るほどではないけれど、以前にくらべて物忘れが増えていたらMCIの可能性があります。

「記憶やしゃべりはしっかりしているけど、家の権利書を持ち歩くようになった、異常に細かいことにこだわるようになったり、怒りっぽくなってきた」

上記のような兆候が見られた場合MCIを疑います。

脳の状態を良好に保つためには食習慣運動習慣を変えることが、認知機能を重点的に使うためには対人接触を行うことや知的行動習慣意識した日々をすごすことが重要だと言われています。

1.食習慣 野菜・果物(ビタミンC、E、βカロチン)をよく食べる魚(DHA、EPA)をよく食べる赤ワイン(ポリフェノール)を飲む
2.運動習慣 週3日以上の有酸素運動をする
3.対人接触 人とよくお付き合いをしている
4.知的行動習慣 文章を書く・読む、ゲームをする、博物館に行く など
5.睡眠習慣 30分未満の昼寝 起床後2時間以内に太陽の光を浴びる

 

認知症で初期に落ちる3つの能力の鍛え方:認知症という病気に至る前の段階では、通常の老化とは異なる認知機能の低下がみられます。この時期に最初に低下する認知機能が、「エピソード記憶、注意分割機能、計画力」です。

機能 内容 鍛え方
エピソード記憶 体験したことを記憶として思い出す 2日遅れ、3日遅れの日記をつける
注意分割機能 複数の事を同時に行う時、適切に注意を配る機能 料理を作るときに、一度に何品か同時進行で作る
計画力 新しいことをするとき、段取りを考えて実行する能力 効率の良い買い物の計画を立てる旅行の計画を立てる

 

3人に1人が認知症とその予備軍?

2015年1月厚生労働省により、2025年時点の認知症の人は、現状の約1.5倍となる700万人を超えるとの推計が発表されました。これにMCI(※)を有する人の数を加えると、約1,300万人となり、65歳以上の3人に1人が認知症またはその予備軍であり、誰もがなりうる可能性をもっているといえます。

人間の脳は40代から機能低下が顕在化します。定期的に認知機能をチェックすることで、仮にMCIの疑いありと判定されても、そこからすぐに予防行動をとれば認知症の発症を防ぐ可能性が高まります。気づいた時にはもう発症していた、では手遅れです。健康なうちから定期的なチェックを行い、予防のために行動することをお勧めします。

クリック→2018029軽度認知障害(MCI)とはリーフレット

健康長寿を実現するために意識すること

厚生労働省の健康日本21の健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)では、日々の生活の中で以下のようなことを意識して行い、今よりもプラス10分間身体を多く動かすことが推奨されています。

☑散歩や外出などで外に歩いて出掛けること ☑乗り物を使わずに積極的に歩くこと ☑エレベーターやエスカレータの使用を控えて階段の上り下りを行うこと☑車よりは自転車をこぐ、自転車よりは歩くこと ☑掃除や洗濯などの家事で意識して身体を動かすこと ☑ストレッチや筋力トレーニング、運動施設でのトレーニングを行うこと

運動の種類と効果:運動は身体機能の向上のみではなく、ストレスの発散や生活習慣病予防、もの忘れにもよい効果が得られるといわれています。高齢者にも運動の種類や強度に注意して行えば、基礎代謝の向上、筋肉の強化を図ることができます。

運動の種類 運動の効果
運動全般 •血流がよくなる•食欲が湧き、腸の働きがよくなる•気分がよくなる
ウォーキング・プール 心肺機能の向上
筋力トレーニング、バランス訓練 筋肉量の増大、筋力強化
ストレッチング 筋肉の柔軟性向上、関節の動きの改善
ウォーキング 骨が丈夫になる

クリック→2018028健康長寿を実現するために意識することリーフレット

 

健康脳を維持するには早期からの予防が大切

2015年1月厚生労働省により、2025年時点の認知症の人は、現状の約1.5となる700万人を超えるとの推計が発表されました。これにMCIを有する人の数を加えると、約1,300万人となり、65歳以上の3人に1人が認知症またはその予備軍であり、誰もがなりうる可能性をもっているといえます。

人間の脳は40代から機能低下が顕在化します。定期的に認知機能をチェックすることで、仮にMCIの疑いありと判定されても、そこからすぐに予防行動をとれば認知症の発症を防ぐ可能性が高まります。気づいた時にはもう発症していた、では手遅れです。健康なうちから定期的なチェックを行い、予防のために行動することをお勧めします。

軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)という言葉が認知症の前駆段階(予備群)を意味する状態という意味で使われるようになってきました。

MCIは、社会生活は自立しているが年齢や学習経験年数だけでは説明できない認知機能の低下がみられる状態とされ、 認知機能低下の要因となるリスク要因が長期に放置された場合、健常な状態のグループと比べ高い確率で認知機能低下が進み認知症へと重篤化しやすい ハイリスク・グループとされています。でも、MCIの段階で予防対策を講じれば、認知症への移行を遅らせたり、正常に戻すことができるのです。

MCIを疑う兆候

  • 認知症のように日常生活や社会生活に支障が出るほどではないけれど、以前に

くらべて物忘れが増えてきた。

  • 記憶やしゃべりはしっかりしているけど、家の権利書を持ち歩くようになった。

異常に細かいことにこだわるようになったり、怒りっぽくなってきた。その他に、においがわからなくなってきた。急に部屋が散らかるようになってきた。脳の状態を良好に保つためには食習慣や運動習慣を変えることも重要ですが、認知機能を重点的に使うためには対人接触を行うことや知的行動習慣を意識した日々をすごすことが重要だと言われています。

認知症で初期に落ちる3つの能力の鍛え方認知症という病気に至る前の段階では、通常の老化とは異なる認知機能の低下がみられます。この時期に最初に低下する認知機能が、「エピソード記憶、注意分割機能、計画力」です。

クリック→2018027健康な脳を維持するにはリーフレット

加齢による物忘れと認知症の違い

年を取ると誰でも物忘れが起こります。つい先ほどまで行っていたことを忘れてしまったり、なかなか新しいことを覚えられなかったりします。しかし、これは加齢によるものなので、ある程度は仕方ありません。物忘れは誰にでも表れる老化現象の一つです。物忘れの特徴としては、「体験の一部を忘れていること」があります。また、何かの拍子に思い出すこともあります。この場合は認知症ではないため心配はいりません。認知症では「体験の全てを忘れていること」が特徴となっています。そのため、自分が体験したことを忘れてしまっている自覚がなかったり、時間や場所が分からなくなったりします。

認知症は脳の病気です。認知症では後天的に脳に何らかの障害が起こり、認知機能が低下してしまいます。脳が傷害されることで「同じことを何度も言う」など記憶・判断に関わる機能が鈍くなり、最終的には体が思うように動かせなくなって寝たきりとなります。このように、脳が障害されてしまうと日常生活に支障が出てしまいます。

このとき、認知症の初期における特徴として「最近の出来事(短期記憶)は障害されるが、認知症を発症する前に起きた出来事(長期記憶)は残っている」という事があります。そのため、若い時の印象深い出来事などの長期的な記憶は残っています。

認知症の方への接し方:認知症の方が認識できるのは「現在」に関してのみです。これを理解することがとても重要になります。そのため、「昨日も言ったでしょ!!」と怒ったとしても、認知症の患者さんは過去と現在を繋げることが難しいので意味がありません。「大切なのは現在である」という事を認識せずに叱ってしまう。すると、不安感だけではなくうつ状態や攻撃的行動、徘徊などの周辺症状が表れやすくなってしまいます。

「認知症だから、何も感じないだろう」という誤解が生まれることもありますが、認知症の患者さんは健常人と同じように目で視て、耳で聞き、相手の感情を読み取っています。言葉などが不自由になるほど、その場の雰囲気や相手の表情などに敏感になります。

項目 物忘れ 認知症
原因 加齢 脳の病気
自覚 物忘れがあることを自覚 物忘れを自覚していない
記憶 体験の一部を忘れる(きっかけがあれば思い出せる) 体験の全てを忘れる(完全に記憶が抜け落ちている)
日常生活への支障 特に支障はない 支障がある
症状の進行 進行性はあまりない 年単位で進行
医療機関を受信する場合 心配になって自分で行く 多くは家族に付き添われて行く

 

クリック→2018026加齢による物忘れと認知症の違いリーフレット

低血糖しっかり学べば恐くない!!

◆低血糖とは◆血糖値が60mg/dl以下になった状態をいいます。※血糖の高い人や、急に血糖値が下がった時には、100mg/dl程度でも低血糖症状が出ることがあります。

◆低血糖症状◆自律神経症状(警告症状)→★警告症状の時に低血糖に気付いて対処することで重い低血糖を避けることができる。強い空腹感・軽い脱力感(気がつかないこともある)発汗・手指のふるえ・熱感・動悸・不安感等

中枢神経症状 血糖値70~50mg/dl:眠気(生あくび)・強い脱力感・めまい・強い疲労感集中力低下・眼のかすみ・時間や場所がわからない。不機嫌・元気がない等

大脳機能低下 血統50mg/dl以下:  けいれん・意識消失・一時的な体の麻痺・昏睡→★長時間続くと生命に危険な状態

◆低血糖になりやすい時◆◎食事量が少なかったとき  ◎食事時間が遅れてしまったとき  ◎空腹時にハードな運動を行ったとき  ◎下痢・嘔吐がひどいとき  ◎解熱剤・鎮静剤などインスリン作用を増強する薬を飲んだとき  ◎食事をとらずにアルコールばかり飲んでいたとき

◆低血糖になったときの対応◆     下記対応し、30分は安静にする。

◎ブドウ糖を5~10g口に入れる。 ◎砂糖はブドウ糖の倍(10g~20g)とる。※ベイスン・グルコバイを経口血糖降下薬と併用している人が低血糖になったときには砂糖では効果がないので、ブドウ糖をとってください。  ◎ブドウ糖を含む清涼飲料水やジュース150~200ml(果糖ブドウ糖液等の表示:HI-Cオレンジ等)

あまり好ましくない食品:飴(エネルギーが少なく、溶けるのに時間がかかる)・チョコレート(脂肪分が多いので吸収に時間がかかる)・炭酸飲料(炭酸のために、一気に飲用できない)

※15分経っても、低血糖症状が治まらなかったら・・・再度同じ量を飲む→症状が消えたら、食事前なら食事を。食事までに1時間以上あれば、1~2単位の炭水化物を取る。ミニ知識:1~2単位の炭水化物とは→おにぎり1個・ロールパン1個・ビスケット2枚

※意識がなく口から取れない状態のときは・・・ブドウ糖・砂糖等を唇と歯茎の間に塗りつける。グルカゴン注(主治医に相談:緊急時の対応として事前に準備できる:保険可)

起床時に下着が異常に湿っている、筋肉が疲れた感じがする、頭痛・夜中に悪夢でうなされたことがあるとの訴えが聞かれた時は、夜中に低血糖を起こしている可能性があるので主治医に相談して下さい。

クリック→2018025低血糖しっかり学べば恐くないリーフレット

50代から始まる「白内障」

白内障は、失明の原因1位と言われています。目に自信がある人でも、早い人だと40代、50代で30%~40%は白内障が始まっています。手術で完治すると言われていますが、年間120万人の方が失明しています。しかし、初期の段階で食い止めることが出来るかもしれません。

  1. 文字がかすんで見える
  2. 光が眩しく感じ、明るい場所では見にくくなる
  3. モノが二重または三重にも見えてしまう

白内障の2つの初期症状

1.白内障 トゲトゲ型目の中の水晶体にトゲトゲのような筋が出来ます。タンパク質が変性し、白っぽくなります。外側から徐々に濁った状態です。この段階では、視力に影響が出ていません。自分で気がつかない上に、肉眼でみることができません。

初期症状:目がぼやっとしたり、暗くなると2重に見えたりすることがあります。暗いと瞳孔が開き、白い筋があたるために光がかすれ2重に見えてしまうのだそうです。                                                                                                                                                                                                              自己チェック:まずは、視力を矯正(メガネ・コンタクト)し、片目ずつ月をみます。メガネ・コンタクトで視力を矯正しても、月が2重、3重に見えたら白内障の初期症状かも知れません。白内障が進行すると、視力が低下し、昼間でも2重、3重に見えてきます。

2.白内障 色めがね型一見、問題がなさそうに見えますが、悪化のスピードが早く、悪化しやすい。水晶体の核が硬くなり、中にもう一つタンパク質が変性しレンズが1枚できた状態になります。そしてピントが合うようになります。

初期症状急に「老眼」が治るという症状があるのだそうです。メガネをかけないで新聞を読めたり、小さな文字が見えるようになります。一見喜ばしい感じでありますが、これが初期症状です。進行するとこのレンズは、黄色→茶色となり、物の色が変わって見えてしまうのです。

白内障を抑える方法

※早めにわかれば、進行を遅らせる事が出来ると言います。

  1. トゲトゲ型の進行を押させる方法目薬で、進行スピードを50%抑える事ができるとのことです。
  2. 色めがね型の進行を抑える方法バランスの良い、食事で色々なビタミンを1日の必要量を摂取することが良いと言われ、マルチビタミンなどのサプリで、進行を抑える効果や発症リスクが30%減るとのことです。

紫外線対策が重要:特にトゲトゲ型の白内障の30%は紫外線と言われています。帽子を深くかぶると50%カットされると言われています。サングラスも予防にはよいのですが、隙間から紫外線が入りやすいので要注意です。一般に白内障として広く知られている加齢性白内障は老化現象であるため、その発症を完全に食い止ことはできません。また一度発症すると点眼薬での完治は見込めず、根本から治療するには手術が必要となります。

クリック→2018024 50代から始まる「白内障」リーフレット

花粉を寄せ付けない!花粉症対策

花粉症は日本で約3,000万人が罹患するもっとも多いアレルギー疾患であり、今後も増加すると考えられている。 体内に入った花粉(異物)を排除しようとして、身体が起こすアレルギー反応の一種が花粉症だ。主な症状は、「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「目のかゆみ」などだが、「喘息」を併発することもある。 花粉の飛散量が増えたことが、花粉症患者が急増している原因のひとつだが、近年は食生活の変化や腸内細菌の変化、大気汚染、喫煙、ストレスなどの影響も指摘されている。

花粉症用マスクの効果:マスクを使用することで、吸いこむ花粉の量を約1/3~1/6に減らすことができるといわれており、特に鼻の症状が気になる方に効果的です。大事なことは顔にフィットするものを選ぶことで、横に隙間ができるとそこから花粉が入ってしまいます。

手な洋服選びが、花粉を寄せ付けない花粉症対策の第一歩は、まず「花粉を寄せ付けない」。一般にウールなどの素材は花粉が付着しやすく、綿や化学繊維などは付着しにくいと言われています。

上手な換気で、花粉を減らせる:花粉飛散時期に1時間換気した際に、部屋に入ってくる花粉の数が1000万個ぐらいだといわれています。換気のコツは開窓の幅を10cm程度にすることと、レースのカーテンを使用すること。これで侵入する花粉を約1/4に減らすことができるそうです。

目がかゆくなる前に一工夫:花粉を寄せ付けない工夫に「メガネ」があります。ある実験では、メガネを使用しない場合に比べて、通常のメガネでも目に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%も減少しました。また、花粉症の症状があるときのコンタクトレンズには要注意。コンタクトレンズによる刺激がアレルギー性結膜炎を悪くしてしまう事があります。

「うがい」を習慣づける:外出から帰ってまず行う花粉対策、おすすめは「うがい」です。花粉時期になるとのどがイガイガする、こんな経験はありませんか?鼻から吸い込んで奥に付着した花粉は、粘膜の働きでのどの方へと送られます。「家に帰ったらガラガラうがい」の習慣続けて、のどの花粉を洗い流しましょう。

こまめに掃除をする:掃除機を使うと排気口から花粉をまき散らすことになってしまいます。床に落ちた花粉は、ぬれ雑巾やフローリングワイパーでふき取りましょう。カーペットの場合は、水拭きではなく粘着シートを使いましょう。

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意外と多い!「春の体調不良」

春の体調不良が起こるのは、主に3つの原因                                                                         ①気温・気圧・日照時間の気象変化によるもの                                                                         ●気温:春は、寒暖の差が激しい季節。汗ばむような陽気かと思うと、冬のような寒さが戻ってくるなど、三寒四温を繰り返します。寒暖の差は身体にストレスをかけ、自律神経も乱れがちに。その結果、全身の血めぐりが悪くなり、プチ不調が増えるのです。                                             ●気圧:自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあり、お互いに対照的な働きをして、身体の調子を整えています。ところが気圧の変化が激しいと、うまく切り替わらないように。その結果、「なんとなく調子が悪い」という状態になるのです。                                                   ●日照時間:春なると、日照時間がぐっと長くなりますね。すると、これまで冬時間だった体内時計が乱れて、熟睡できない人も。不眠症のような状態になり、眠っても疲れがとれなくなります。また紫外線の量が増えるので、疲労感が出るようです                                                  ②ビタミン類の不足によるもの                                                                                ポカポカと心地いい春になると、体内の活動が盛んになります。エネルギー源となる糖質の代謝には、ビタミンB1をはじめとしたビタミン類が大量に必要になります。意識して摂らないとビタミン不足になり、春の体調不良につながります。                                                      ③生活環境の変化によるストレス                                                                           春は、進学・就職・転勤などで生活環境が変わります。慣れない土地での生活への不安、対人関係でのストレスの他、環境の変化によるストレスも、身体に思わぬ負担をかけています。

手軽な「春の健康管理」の対策法

 ●身体を冷やさない!にんにくなどの「温め食材」:自律神経が乱れると、身体が冷えてしまいがちです。身体を温めてくれる食材を、意識的に摂るようにしましょう。※にんにくやネギ、生姜などの「温め食材」を使うといいですね。肉なら鶏、魚なら特に、サバやブリがおすすめです。味噌も身体を温めてくれるので、生姜やネギたっぷりの、サバの味噌煮だと、お手軽で良さそうです。                                                                   ●メリハリが大事!「規則正しい生活」を心がけよう:体内時計の乱れを整えるには、メリハリをつけることが大切。眠る前に、スマホやテレビの画面を見続けていませんか?仕事も遊びもめいっぱい頑張ったら、お風呂で疲れをとって、照明を落とした部屋で、さっと眠るようにしましょう。                                    ●簡単ストレッチでOK!「適度な運動」を習慣化しよう:適度な運動は筋肉の活動を強化し、血流を安定させてくれます。また、汗をかくことで、リフレッシュ感やリラックス効果なども。心が落ち着き、ストレスの発散にもつながります。室内でもできる簡単なストレッチを見つけて、毎日続けましょう。

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冬! 温泉、加湿器 ・・・レジオネラ症に気を付けて。

寒い冬。温かいお風呂が何よりの季節となりました。休みの日には温泉旅行を計画している方もおられることでしょう。また、乾燥した空気への対策として加湿器を使っておられる方も多いのではないでしょうか。こうした中、レジオネラ症 (レジオネラによる感染症) の報告が増えてきています。

レジオネラ属菌とは:レジオネラ属菌は、土の中や河川、湖沼など自然界に生息しています。アメーバなどの原生動物に寄生し、20℃から比較的高温(~50℃)でも増殖します。我々の身の回りにある加湿器からも検出されることがあります。

レジオネラ症での死亡者が発生しています:レジオネラ症は、レジオネラ属菌が原因でおこる感染症です。急激に重症になって、死亡する場合もあるレジオネラ肺炎と、数日で自然に治る場合が多いポンティアック熱に分けられます。レジオネラの感染から発病までの潜伏期間は約1~10日間で、38℃以上の高熱と悪寒・全身倦怠感に続いて咳・胸痛呼吸困難が出現します。咳は、最初のうち痰を伴わない乾性ですが、1~2日後には70%近くの患者さんで膿性ないしオレンジ色の痰を伴うようになります。レジオネラ肺炎は、乳幼児や高齢者、病人など抵抗力が低下している人や、健康人でも疲労などで体力が落ちている人などが発病しやすいといわれています。エアロゾルが感染源です。レジオネラ症は、レジオネラ属菌に汚染された目に見えないほど細かい水滴(エアロゾル)を吸い込むことで感染します。ヒトからヒトへ感染することは少ないです。加湿器ではエアロゾルが発生するので、菌の発生を防がなければなりません。

レジオネラ症発生の原因となる可能性が高い加湿器の種類:▲超音波式 ▲回転霧化 ▲遠心噴霧方式

 特に家庭用の超音波式加湿器は、以下の理由から生物膜(ぬめり)が発生・付着しやすいため、危険性が高いと考えられます。                                                                                                                                 ●水タンク内が汚れやすい。 ●長期間水を貯めたまま放置されることがある。 ●水タンク内面に形成される生物膜が長時間保持される。

管理のポイントは 水タンクの内面を定期的に洗浄して清潔にしておく。長期間使用しない場合は、水タンク内の水を捨て、きれいに洗浄しておく。加湿器の水はこまめに交換する。

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意外に多い「低温やけど」に注意

「低温やけど」ってなに?・・・見た目以上に重症化しやすい。

体温より少し高い温度に長時間接することで起こる。「低温やけど」は体温より少し高い温度(44℃から50℃前後)に数時間、接触する事で起こります。もちろん温度が上がれば接する時間が短くてもやけどを起こします。長時間あたためられると皮膚だけではなく、その下にある脂肪細胞まで熱が伝わります。つまり、通常の高温でのやけどは皮膚の表面ですが、「低温やけど」の場合は脂肪細胞のような皮膚の深いところで起こるものなのです。深いところのやけどは重症化しやすいのです。

高齢者は皮膚が薄く、感覚の機能が低下しているため、暖房機器の使い方を間違えると、重いやけどを負うリスクが高いと言われています。

カイロは直接肌に貼らない。:低温やけどの原因として最も多いのが「カイロ」です。国民生活センター調べによる「商品別の低温やけどの被害件数」でも第1位になっています。カイロは、誤った利用方法や不注意によって低温やけどを負う高齢者が多く、場合によっては長時間の利用によって、皮膚の奥深くまでやけどしてしまうケースも見受けられます。※使い捨てカイロは当てた部位を圧迫しないで使用する。皮膚に伝わった熱は血流で運ばれます。使い捨てカイロを当てた部位が圧迫されると血流が阻害されるため、皮膚の温度が上昇して低温やけどを負うおそれがあります。帯やベルトの着用、長時間の運転や座り仕事、就寝時には、低温やけどのリスクが高まります。

就寝時に湯たんぽの利用は避ける。:「カイロ」の次に低温やけどの原因としてランクインしているのが「湯たんぽ」です。例えば就寝時など、自分で気がつくことができない状態で使用するのはとても危険です。湯たんぽは、気づいたときに、皮膚の奥深くまでやけどを負っているケースがあるので、注意して取り扱うようにしましょう。同様に電気あんか」での低温やけどにも注意しましょう。

こたつ・電気カーペットでの転寝(うたたね)による低温やけどに注意!!

ストーブ・ファンヒーターは距離に気をつける。:意外にも多いのが「ストーブ」や「ファンヒーター」による低温やけどです。ストーブの近い場所にいた利用者がやけどを負ってしまうケースもあるので、利用の際には注意が必要です。「暑い」「寒い」などの感覚が低下している高齢者も多いので、設定温度や利用者とストーブの距離にも十分気をつけて、利用者が低温やけどに苦しむことがないよう、対策を行っていきましょう。

低温やけどを防ぐには

●同じ部位を長時間温めない●違和感や熱いと感じたら使用を中止。就寝前に布団の中に湯たんぽを入れ、温まったら湯たんぽを布団から出す。●使い捨てカイロは就寝時には使わない●糖尿病の神経障害のある人、皮膚感覚が低下している人は、使用前等に医師に相談しましょう。

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人の老化は足から!!

足の筋肉は身体の中でも減少スピードが速い筋肉です。60代の人の太腿は20代に比べて40%も減少してしまいます。高齢者の筋力不足でつま先が上手く上がらず、小さな段差につまづき、転倒しやすくなります。                                                                  転倒予防には、日頃からの下肢筋力トレーニングをして、足の筋肉の減少にストップをかける必要があります。

心も元気にしましょう                                                                          心と体はつながっています。風邪をひいたら元気ではいられませんよね?足や腰が痛かったら、お出かけしたくなくなりますよね。つまり、体が元気じゃないと気持ちも前向きになりにくいです

身体を元気にするために運動しましょう。                                                 筋トレをすると若返りホルモンが沢山出て、肌や髪にも艶が戻って一石二鳥です。筋トレはドパーミンの分泌を促しますので、やる気スイッチが入ります。人間は足から衰える。だったら足から鍛えましょう。下肢筋力トレーニングで足元をしっかり固めてから次の段階へいきましょう。大丈夫です。筋肉はいくつになっても増やせます!筋肉は鍛えれば増えますが、同じ期間休めば元に戻ってしまいます。続けることが大事です!!続けるには手軽でいつでも取り組めるメニューがあればいいですね。更に筋トレは脳を活性化させ、記憶力をアップさせる効果もあると言われていて、他にも筋トレをすると質の良い睡眠が得られ、疲れが取れやすくなります。

下肢の筋力強化トレーニング                                                          足の筋肉は増加・減少が速いので効果がでやすい部位でもあります。転倒予防のためには、大腿四頭筋(太もも)、下腿三頭筋(ふくらはぎ)足裏・足指筋肉を鍛えるのがベストです。毎日の生活リズムの中に取り入れて行えるものが最適です。

●椅子に座ったまま、踵とつま先の上げ下げ:つま先を上げ、3秒キープして元に戻します。→つま先を軸にして踵を上げます。3秒キープして元に戻します。(20回繰り返します)                                                                                 ●椅子につかまってのスクワット:足を肩幅に開きます→息を吐きながら4秒かけてゆっくりと腰を落としていきます(膝がつま先より前に出ないようにしましょう)→4秒かけて元に戻ります。(5回~10回)                                                                           ●足指のぐーぱー運動:足の指を思いっきりギュッと縮めます(グー)→次に足の指を思いっきり開きます(パー)→グー、パー、グー、パーとリズミカルに(20回繰り返します)                                                                                ※椅子を使った運動は道具を用意する必要もなく、手軽に取り組める転倒予防におすすめのトレーニングです。

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酸蝕歯(さんしょくし)とは:約6人に1人が酸蝕歯

白く、ミネラルが豊かなエナメル質は、歯の表面を保護しています。実はエナメル質は、人間のカラダの中で最も強く硬い物質。しかし、意外なことにエナメル質は毎日の食事に含まれる「酸」に弱く、「酸」に触れるとやわらかくなりがちです。エナメル質が弱くやわらかくなると、すり減りやすくなり、その結果、薄くなってツヤがなくなったり、エナメル質の内側にある象牙質が透けて黄ばんで見えるようになります。日々、噛むときにすりつぶす物理的な原因や、飲食物に含まれる「酸」に触れることによる化学的な原因によって、気づかないうちに引き起こされてしまうのです。歯のエナメル質にリスクがある「酸」を多く含む飲食物は多くあります。健康的な食生活を変える必要はありません。ただ、エナメル質のケアをきちんとすることが大切です。

「酸蝕歯(さんしょくし)」を引き起こす 原因になる飲食物は、ワインやスポーツドリンク、ドレッシング、また、健康によいと言われるフルーツやジュースも含みます。

酸蝕歯(さんしょくし)チェック                                                      ●弱くなる:毎日の食事に含まれる「酸」が、エナメル質を弱くして、すり減りやすくします。                                                           ●薄くなる:エナメル質が弱くなってすり減ると、一目でわかるほど、歯は薄くなります。                                                          ●透けてくる:エナメル質が薄くなると、歯の先端が透けて見えます。                                                                ●黄ばむ:エナメル質が薄くなって、内側の象牙質が透けてくると、歯が黄ばんで見えます。                                                             ●光沢を失う:エナメル質がすり減ると、光沢を失い、歯が濁って見えます。これらの状態は徐々に進行します。                                                 そして、歯の表面を保護するエナメル質が失われ、内側の象牙質がむき出しになることによって、歯が敏感になり、しみることがあります。

酸蝕症(さんしょくしょう)の予防方法                                                                         1.お水で口をゆすぐ:レモンや炭酸飲料など酸性の飲食物を食べた後は、お水で口の中をゆすいでください。ゆすぐことによってお口の中が中性に戻り、酸によって歯が溶かされることを予防します。                                                                            2.おやつを食べる時は、決まった時間に食べる:だらだらと時間を決めずにお菓子を食べていると、お菓子の糖質によって溶かされた歯が再石灰化を行うことが出来ないので、お菓子は時間を決めて食べることをお勧めします。                                                               3.ジュースなど甘い飲み物はほどほどに:ジュースや甘い飲み物は糖分がたくさん入っています。このような飲み物を毎日飲んでいると、歯を溶かしてしまい、虫歯や酸蝕症になりやすくなります。糖分の入った飲み物は喉が渇くため、一度飲んでもまた飲みたくなります。そのため、ジュースばかり飲むのではなく、お茶やお水も飲むようにしましょう。                                                            4.フッ素入りの歯磨き粉や洗口剤を使おう!:フッ素は、強く酸に溶けにくい歯にしてくれます。最近は多くの歯磨き粉にフッ素が入っています。歯磨きの後に、研磨剤の入っていないフッ素ジェルやフッ素洗口液を使うとより効果的です。

クリック→2017018酸蝕歯とはリーフレット

水虫とは:国民の2割以上が悩まされている

水虫菌が活動を始めると、皮膚の奥の生きた細胞が刺激され、かゆみや水ぶくれなどの症状が現れます。症状は様々で、中には、かゆみが出ず、皮膚が硬くなり、ひび割れが起こるケースもあります

水虫の種類とその症状                                                      足の指の間にできるもの[趾間(しかん)型]:足の指の間の皮が、湿って白くふやけたようになり、乾くと皮がむけます。かゆみは比較的少ないタイプです。また、ときには、赤くなってただれたりします。                                                           ●足の裏にできるもの[小水疱(しょうすいほう)型]:土踏まずや足の外側のへりに、小さな赤い水ぶくれができ、激しいかゆみをともないます。水ぶくれは、破れると液が出ますが、やがて白くカサカサに乾き、皮膚がボロボロとむけてきます。                                           ●足の裏全体がかたくなったもの[角化(かくか)型]:かかとなど角質層が厚いところに、水虫菌が奥深く入り込んで皮膚がかたくなり、やがて足の裏全体に広がっていくタイプです。かゆみはありませんが、冬、乾燥すると、ひび割れが起こり、痛みが出ます。                                    ●爪に白癬菌が入ったもの[爪白癬(つめはくせん)]:爪も皮膚の一部なので水虫になります。一般的には直接爪の水虫になることはなく、足の水虫が爪に感染して起こります。かゆみはなく、爪が白くにごり、厚くなります。放っておくと爪がもろくなり、ボロボロになります。また、症状が全ての爪に及ぶこともあります。                                            手にできるもの[手白癬(てはくせん)]:手は直接外気に触れているうえ、洗う機会も多いので、足よりはずっと稀(まれ)ですが、水虫にかかります。症状は足の場合と同じで、小水疱ができることもあれば、手のひらが角化することもあり、爪まで感染することもあります。

対処法                                                                      ①症状が出たら、早めに薬を塗る:薬は症状が出ている部分より広めに塗りましょう。放っておくと、患部が広がり、治りにくい爪やかかとまで、水虫になってしまいます。                                                                     ②根気よく続ける:かゆみがなくなったからといって、治療をやめてはいけません。薬を塗り始めてから、症状が消えるまでに1~2カ月。症状が消えてから、菌を死滅させるまでにさらに1~2カ月。ここまで塗り続けないと、完治させることはできません。途中で止めると、再発することが多いので根気よく続けましょう。                                                      ③かゆくても、かかない:患部をかきむしって傷つけると、他の細菌などによる感染が起こり、患部が悪化したり、別の皮膚の病気に発展する恐れがあります。また、かいた爪には水虫菌が付着するため、体の他の場所にうつる危険もあります。

菌が皮膚の表面に付着してから、内部に侵入するまで12時間以上かかります。侵入前に菌を洗い落としてしまえば、感染は起きません。「毎日、せっけんで丁寧に足を洗う習慣をつけることが一番の予防になります。指と指の間を洗うのも忘れないようにしましょう」皮膚を傷つけると感染のリスクが高まります。ゴシゴシ洗うのは避けましょう。

クリック→2017017水虫とはリーフレット

『夏血栓』に注意!その症状と対策方法

暑い夏に注意したい症状として、よく耳にするのは「熱中症」であるが、それ以上にコワイ「夏血栓」はご存知でしょうか。具体的な症状として起こりうるのは、心筋梗塞、脳梗塞、肺血栓塞栓症などの症状であり、最悪の場合、死にも繋がるような重い症状です。血栓とは、血管の中に、血液に含まれるタンパク質や血小板などがたまってしまうこと。そしてこの血栓の塊が剥がれて、血管を流れ、細い血管に詰まり、詰まった先の細胞が壊死します。

血栓が出来る原因と”夏”との関連性                                                           ●血管障害を起こしている:高血圧、糖尿病などで、内側が傷ついている状態。                                                   ●血流が悪い:長時間の同じ姿勢や狭い座席など、血管が圧迫されている状態。                                     ●血がドロドロとしている:脂質異常症や脱水症状などにより、血液がドロドロしている状態。夏に”血栓”が起こりやすいのは主に【3】が原因です。熱中症と同じように脱水症状を起こしやすい夏は、血がドロドロになりやすいのです。

夏血栓になりやすい人:特に夏血栓に気を付けるべき人は、高血圧、糖尿病、高脂血症、メタボリック症候群などの生活習慣病の人や慢性肝臓病の人です。そして、喫煙をする人、大量の飲酒をする人、妊娠中の人も夏血栓になる可能性が高いです。気温が32度以上の暑い日は特に注意が必要です。健康な人でも夏血栓になりますが、特に上記の人は、水分補修をして気を付けましょう。

夏血栓の予防法                                                                  1.血がドロドロにならないような食事:青魚や納豆に含まれているナットウキナーゼは、血液をサラサラにする効果があり、予防につながります。食事に日頃から加えるといいでしょう。                                                              2.水分補給:ミネラル入り麦茶はカフェインが含まれないので利尿作用もなくおススメです。体温を下げる作用も認められており、血液サラサラ効果も立証されています。                                                                     3.同じ姿勢でいないこと:特にデスクワークや運転中など、長時間同じ姿勢でいることが多い場合、こまめに休憩、姿勢を変えましょう。

暑い日に体調を崩した場合、まず熱中症を疑いたくなるが、夏血栓という場合もあります。熱中症と間違わないために違いに気をつけましょう。脳梗塞:ろれつがまわらない、手がしびれる。心筋梗塞:胸に圧迫感、脚のむくみ急性肺塞栓症:50m歩いただけで息苦しい、胸や背中に痛みがある。熱中症の場合は、体を冷やすなどの処置をするのだが、脳梗塞などの場合は血栓を溶かす作業をしなくてはなりません。「熱中症」なのか「夏血栓」なのか判断を間違えた場合、命の危険や、その後の障害が残る可能性があります。日陰で休んでいたら治る・・・などと思わず、早めに病院で検査を受けましょう。

クリック→2017016夏血栓に注意 その症状と対策リーフレット

高齢者の熱中症予防は、「かくれ脱水」対策から

もともと体液が減少し、水分や塩分の摂取に重要な食事量も 低下しがちな高齢者は、発汗による体温調節機構が十分機能せず、 脱水症を起こしやすくなっています。 脱水症の症状が出る前、「かくれ脱水」の段階を早めに気づき、 対策をとっていくことが、高齢者が夏はもちろん 気温が高い季節を元気に過ごすための基本です。

高齢者が、「かくれ脱水」にならないためにできること                                                         ●なるべく暑さを避ける服装になる。●首に巻くスカーフなど、体温調整をする工夫●扇風機などを使い、部屋の空気を入れかえる。●我慢してクーラーを止めるなど、無理な節電をしない。●温度計をみて、高温多湿を避ける。●エアコンの環境では濡れタオルを掛ける。(観葉植物の水やりなど)●規則正しい栄養バランスと量を考えた食事

夏の脱水症状サイン。高齢者においても普段の生活の中で、経口補水液を摂るための早期対応の目安となります。夏の目安は、「べた」「だる」「ふら」「いた」ぜひ覚えておきましょう。

★「べた」は、首筋などがべたべたしてくること:夏の蒸し暑さなどのいやな感じで、汗はかいていないように見えるが、実際に首筋などを触ると少しべたべたしている状態です。こまめに水分補給と適度な塩分を摂ることをお勧めします。

「だる」は、元気がなく見えること:なんとなく見た感じで元気がない。食欲が減退していると感じられるとき。口渇中枢の機能が下がっている高齢者は、あまり喉が渇いたということを感じません。水分だけの飲用は低ナトリウム血症などへつながります。電解質を含む飲料である経口補水液での失った体液の補水が脱水の進行を防ぎます。

「ふら」は、めまいや立ちくらみ、少しふらふらしているように見える:熱中症のⅠ度の状態が進んでいます。嫌な汗をかき、なかなか汗がとまらなくなるときがあります。ほっておくと脳症状=血圧低下につながり、水分だけを摂ると低ナトリウム血症を引き起こす段階。経口補水療法をすぐに始めることです。

★「いた」は、足がつったり、頭痛が現れている状態:熱中症ではⅡ度に分類される症状に近くなっています。自覚できる症状として、カラダのさまざまな場所にこむら返りや、とくに顔に熱っぽい状態が起こります。経口補水液をすみやかに摂取し、改善しない場合は医師の判断を仰いでください。

脱水症の早期診断方法 ※項目のうち2つ以上あてはまる場合は脱水症を疑います                                                ①爪を押したあと、色が白色からピンク色に戻るまで3秒以上かかる。②手の甲をつまみあげた後が戻らない「富士山」ができる。③口の中が乾燥している ④舌が白いものに覆われている。⑤舌の赤身が強い。⑥皮膚に張りがない。⑦舌の表面に亀裂がある。⑧手足が冷たくなっている。⑨血圧が低い。⑪体重が減っている⑫脈拍が速い。⑬微熱が続いている。「富士山」が手の甲にできたら要注意。

注意:気温の変化が激しいときには、高齢のカラダがそれについていかない。高齢者は汗をあまりかかない人も多く、つい厚着になります。厚着だな、と思う人の首筋を触ると、しっとりしていたりします。そんな人の手の甲をつまむと、いわゆる「富士山」ができて、そのまま戻りません。そういうときにはすぐに経口補水液を飲んでいただきましょう。

クリック→2017015熱中症予防は「かくれ脱水」予防からリーフレット

レビー小体型認知症にみられる症状と適切な対応

クリック→2017014レビー小体型認知症にみられる症状と適切な対応3-1リーフレット

レビー小体型認知症の介護の基本

クリック→2.レビー小体型認知症の介護の基本リーフレット2017013

レビー小体型認知症とは

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高齢者における事故の多くは打撲・骨折

クリック→高齢者における事故の多くは打撲と骨折リーフレット2017011

高齢になると、身体のさまざまな機能や筋力、体力が衰えていきます。筋力や体力が低下することで、転倒しやすくもなります。この転倒は、外出先の屋外だけではなく、家の中でも転倒する高齢者が多いようです。65歳以上の家庭内事故で多いのは、「打撲」「切り傷」「骨折」「やけど」です。特に骨折は、65歳未満の件数の2倍以上となっています。高齢者のけがは、その後の生活に支障をきたすリスクが高くなります。特に75歳以上の高齢者の場合、男女ともに骨の構造が弱くなっているため、転倒により骨折するリスクが高くなります。転倒した時に手をついて衝撃を避けようとして、手を骨折することもありますから、一緒に住んでいる家族であれば「転ばない」ように周囲が目を配っておくことが必要です。

転倒・転落の事故原因

  • 階段を踏みはずすし、転落に夜骨折
  • 廊下でつまずく、滑って転倒し、打撲・骨折
  • フローリング、畳で滑って転倒し、打撲・骨折
  • 床に置いてある新聞・雑誌で滑って転倒し、打撲・骨折
  • コタツ布団、カーペット、和室の敷居にひっかかり転倒による打撲・骨折
  • 玄関マットで滑ったり、ひっかかったりして転倒し、打撲・骨折
  • 電源コードなどにひっかかり転倒し、打撲・骨折
  • 入浴中に滑って、転倒し、打撲・骨折
  • 庭の木の剪定(せんてい)や屋根の雪下ろし作業中に転落、骨折または死亡
  • 夜中にトイレに行こうとベッドから転落し、頭部を打って骨折

転倒・転落の事故対策

  • 一段、一段に目立つ色の「すべり止め」をつける。
  • すべりやすいスリッパを置かない。
  • すべる原因となる新聞や雑誌などを床に置かない。
  • カーペットのふちがめくれないように、両面テープやピンなどを使って固定する。
  • 和室の敷居部分の3cmほどの段差を解消するには、市販の“木製スロープ”を導入する。
  • 足をひっかけやすいコード類は、カーペットの下を通すか、壁に沿わせるようにする。
  • 玄関は式台などを置いて段差をなくす。
  • 滑りやすい玄関マットは敷かない。
  • 階段、廊下、玄関などには明るい照明や足元灯をつける。
  • 階段や廊下、トイレ、浴室、浴槽内には手すりを設ける
  • リビングなど部屋の中は整理整頓をして、つまずきそうなものを置かない。

足がもつれる、つまずくなど、身体的能力の衰えによるものは、ちょっとした工夫で事故の確率を減らすことができます。

足腰を鍛えて転倒を予防しましょう

いすから立ち上がるとき、無意識に「ヨイショ」といっていたら、それは足腰の衰えの始まりです。立ち上がるときにいすのひじに手を置いたり、テーブルに手をつくのも、同じことです。もし、そんな傾向がみられたら、足腰が弱り、転倒・転落のリスクが高くなっていると思いましょう。転倒予防に最も効果的なのは、大腰筋などの足腰の筋肉を鍛えることです。もう一つ、足先の筋肉が弱ったり、感覚が鈍くなることも、転倒につながります。高齢者の場合は無理をせず、いすに腰掛けた姿勢で、ゆっくりと椅子から立ち上がる、座る繰り返し運動で、下肢筋力の維持・向上ができます。又、つま先を少し上げ、足の指を開いたり、縮めたりする運動をしてみましょう。つま先の血行がよくなると、感覚の衰えを防ぐだけでなく、足全体の血液循環もよくなります。1人ではなかなか続かないものです。定期的に通所介護施設等に通い、皆で楽しく運動することで心身の活性化にもつながります。

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インフルエンザ感染を防ぐポイント

クリック→インフルエンザ感染を防ぐポイントリーフレット2017010

1月末から2月がピークになる予測:厚生労働省によると、1月8日までの一週間に全国から報告されたインフルエンザの患者数は、1医療機関あたり、平均10.58人と10人を超えた。これをもとに推計した患者数は、約81万人で、前の週の59万人を上回り、流行が徐々に拡大している。

インフルエンザがどのようにして感染するのかを知っておきましょう。飛沫感染(ひまつかんせん)と接触感染の2つがあります。インフルエンザを予防するためには、こうした飛沫感染、接触感染といった感染経路を絶つことが重要です。

私たちは毎日、様々なものに触れていますが、それらに触れることにより、自分の手にもウイルスが付着している可能性があります。 ウイルスの体内侵入を防ぐため以下のことを心がけましょう。外出先から帰宅時や調理の前後、食事前などこまめに手を洗う。ウイルスは石けんに弱いため、次の正しい方法で石けんを使う。

咳エチケット:くしゃみや咳が出るときは、飛沫にウイルスを含んでいるかもしれませんので、次のような咳エチケットを心がけましょう。

インフルエンザは免疫力が弱っていると、感染しやすくなります。感染したときに症状が重くなってしまうおそれがあります。ふだんから、十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけ、免疫力を高めておきましょう。体調が悪いときには無理せず早めに休みましょう。

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冬場に多い「ヒートショック」とは

クリック→冬場に多い「ヒートショック」とは2017009

 家の中の急激な温度差がもたらす身体への悪影響のことです

急激な温度変化により、血圧が大きく変動することで、失神や心筋梗塞、脳梗塞などを起こすことがあります。家庭内で高齢者が死亡する原因の4分の1を占めます。少なくとも交通事故の2倍の死亡数であり、大きな問題です。浴槽内溺死の8割以上は高齢者であり、その最大の原因(ヒートショック)と考えられています。

「10度以上」の温度差に注意!

特に冬場の冷え込んだトイレ・洗面・浴室など、極端な温度差がある場所は注意が必要です。                                                            1.入浴時に、寒い脱衣所・浴室の洗い場など急激に血圧が上昇浴槽の熱いお湯で心臓にも負担がかかりさらに血圧が上昇します。                                          2.浴槽につかっていると、温熱効果で血行が良くなるため急激に血圧が低下                                                            3.最後に温まった体で寒い脱衣所へ出ることで、再び急激に血圧が上昇この様な急激な血圧の変化が負担となります!

※高齢になると、寒さや暑さを感じにくくなるといわれていますので、本人の自覚があまりないまま、突然脳血管疾患や心疾患を起こす危険性があります。

「ヒートショック」こんな人は要注意!!

☑年齢 :65歳以上

☑持病 :●動脈硬化が進行(狭心症や心筋梗塞、脳出血や脳梗塞の方)

  • 肥満・メタボリックシンドローム、さらに高血圧や糖尿病
  • 不整脈がある

☑入浴の習慣 :●一番風呂、または深夜の入浴、または1人で入浴

  • 飲酒後や食直後、薬を飲んだ直後の入浴
  • 熱いお風呂に、首までつかり長湯する(42℃以上)

☑居住空間 :●自宅の浴室や脱衣所に暖房設備がない(20℃未満)

  • 築年数が経過した家、浴室がタイル張りで窓がある
  • 居間、浴室、トイレなどが離れている

今からできるヒートショック対策

脱衣所や浴室…トイレ等を暖めて、室間の温度差を少なくしましょう。

浴室・お風呂場のヒートショック対策                                                                           ○脱衣所・浴室内を暖めてから入浴する:熱めのシャワーを高めのシャワーヘッド位置から浴槽内へ出し、蒸気を発生させて室内を暖めましょう。脱衣所はヒーター、他の部屋からの暖かい空気等を使って入浴前に暖めましょう。                                                    ○身体に負担がかからない入浴法:熱すぎない「38℃〜40℃」の湯温で入浴する。一番風呂を避ける(家族が入浴したあとは浴室と脱衣所が比較的暖まっているため、着替えや洗い場での冷えからの負担を減らすことができます)入浴時間はなるべく日没前までに(冷え込みが始まる前の早め時間の入浴を心がけましょう)食後すぐや飲酒時はNG(血圧の変動が大きくなりやすい食後すぐや飲酒時は入浴を控えましょう。また、入浴時の発汗で体内の水分が排出されますので、あらかじめ水を飲んでおき、血液の粘度が上がるのを防ぎましょう)                                                                                        ○着替え方や衣類で入浴前後の冷えを防ぐ脱衣所も事前に温めておきましょう。温かさを持続させる衣服を着ましょう

クリック→冬場に多い「ヒートショック」とは2017009

食べ物をのどに詰まらせたら!

クリック→食べ物を詰まらせたら!リーフレット2016008

対処方法※のどを詰まらせる状況に遭遇したら、まずは自分が落ち着いてください!

酸素が届かない時間が長ければ長いほど命の危険があります。実際そうなれば誰でも焦ってしまい恐怖を感じます。そうならないためにもご高齢者や小さなお子様がお餅等を食べるときは注意を払い、未然に防ぐことが一番大切です。

1.「チョークサイン」を見逃さない。※首に手をやって苦しがったり、口を大きく開けて空気を吸おうとしたりします。まずは「喉が詰まったの?」と声をかけましょう。周りに人がいる場合は大きな声で助けを呼びます。他の人が来たら、救急車を呼んでもらいましょう。

2.咳をすることが出来るのであれば、咳を出来るだけ続けさせます。咳は異物の除去に最も効果があります。咳をするのが難しい・顔色がどんどん青ざめてきた時は、次の方法を行います。

3.「指で取除く」※異物が奥にある場合はかえって押し込んでしまう場合もあります。無理に口の奥に指を入れないようにしてください。※掃除機で吸い出す方法は、焦ってしまい上手く出来ない事が多いです。異物を喉の奥に押し込んでしまったり、口の中を傷つける危険もあります。喉に詰まったものが、口の中に見えた時は指で異物を取り除きましょう。指を噛まれないように、人差し指にガーゼやハンカチを巻いて、口の中の異物を取り除きます。

4.背部叩打法「まず頭を低くさせて、左右の肩甲骨の間をたたく、それでも異物がでてこないときは、口の中をのぞいて指で取れるようなら、指でかき出す。」※意識の有無・年齢・性別に関係なく実施出来ます。

注意意識がないときや、8歳未満妊婦の方にはハイムリック法を行わないでください。胃破裂や肝破裂の危険があります。意識がない場合は、食べていた物が胃から逆流して気道に入る可能性があり危険です。

5.「ハイムリック法」(腹部突き上げ法)を実施① 背後から両脇に腕を通し、② 片方の手でみぞおちとへその中間部分にコブシを当て、③ もう片方の手でコブシを握ります。④ 身体を密着させ、腕で両脇を絞り込みながら、⑤ コブシを上・内側方向に引き上げます。

意識がなく、異物が取れない時は心肺蘇生を行いながら救急車の到着を待ちましょう。

もし上記の方法で異物が口から出たとしても、良かった良かったとそのまま何事もなかったかのように過ごすのは危険です。特にお年寄りの場合は呼吸停止していた時間がいかに短時間であっても体に何らかの負担がかかっている可能性が高いので、すぐに病院で事情を説明し体に異常がないが調べてもらいましょう。

一人のとき異物が、喉に詰まってしまったときは、胸をたたき、咳をたくさんするようにしましょう。また壁に背中をつけて自分でハイムリック法を行いましょう。

クリック→食べ物を詰まらせたら!リーフレット2016008

食べ物をのどに詰まらせない

クリック食べ物を詰まらせないリーフレット2016007

“3つの要因”

①本人要因:加齢により嚥下機能の低下した高齢者や、その機能が発達していない幼い子供です。唾液の分泌が低下して、飲込みにくくなり、むせたりすることもあります。※比較的お元気な方など、無理をして詰まらせることがあります。

②食物要因:※ のどに詰めやすいもの・ お餅・お寿司・おにぎりなど粘りのあるもの・ イカやタコ、きのこ類など加熱してもやわらかくなりにくいもの・ 海苔やレタスなど厚みのないもの・ パン、ふかし芋などパサパサしたもの・ 青菜類などの繊維の強いものあまりかまなくても食べられるもの

③環境要因:急いで食べたり、遊びながら食べたりといった行為があげられます。

“予防・対策

加齢により嚥下機能は徐々に低下することを自覚すること!  あおむけに寝た状態で、頭を持ち上げる運動を朝夕、自分のできる回数から行う。※飲み込むときに食道を広げる効果があります。 あおむけに寝た状態で、口の中で舌を回す運動を行う※唾液の分泌を促す効果があります。入れ歯の人は、よくかめるように調整をしてもらうこと。口の中の乾燥、歯の喪失に注意しましょう。水分をとりながら食べるようにしましょう。小さく分けて少量ずつ食べるようにしましょう。決して食べ急がないようにすることです。必ず、お茶を召し上がり、喉を湿らせてから食べるようにしょう。口の中にいれたままで会話をしないことです。※飲み込みを確認した後に会話しましょう。正しい姿勢で召し上がることです。

高齢者だけじゃない! 冬に餅の窒息事故が多発する理由

餅による窒息事故の要因のひとつに“餅の温度変化”があるとのこと。餅の表面温度が40度以下になると硬くなることはあまり知られていないようです。寒いこの季節は室温も20度前後と低い場合が多く、他の季節に比べて餅の温度も下がりやすいということです。できたてアツアツの雑煮や焼餅だったとしても、喉を通過する頃には人間の体温に近い温度(36度前後)まで下がり、硬くなり、詰まりやすくなってしまいます。硬くなると共に付着力も増し、喉の粘膜に付着して剥がれなくなり、気道が塞がる可能性は充分にあるということです。朝は特に唾液の分泌量が少ないので“冬の寒い朝のひと口め”には要注意です!!まずは汁物等を先に口に含んだり、お茶を飲んだりして喉を潤(うるお)しましょう。

お正月、ご家族揃ってお食事をされる機会もあるかと思います。お餅をはじめ、おせち料理は新年を祝うのに楽しみたいもの。安全に十分に気をつけて、新年を祝いください。

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ノロウイルスによる感染・食中毒を防ごう!!

クリック→ノロウイルスリーフレット2017006

ノロウイルスに感染すると、下痢・嘔吐・腹痛などが主な症状で37℃~38℃の発熱を伴うこともあります。潜伏期間は12時間~42時間で発症後、2~3日間で軽快します。高齢の方や種々の慢性疾患を持つ方は脱水症を伴うなど重症化することがあります。

ノロウイルスの感染・食中毒に備えよう

日頃から:“健康管理

自分自身が感染源にならないために守りましょう!                                                                                        ・食事には気を配る。生ものに注意する。                                                                                                               ・食品はしっかり加熱しましょう!目安は「中心温度85℃以上で90秒間以上の加熱」です。調理器具をよく洗うなど、加熱後の食品にウイルスを付けないことも重要です。                                                                                                ・用便前後は便座を除菌する(2回除菌)・激しい嘔吐や下痢、腹痛があれば出かけるのを控えましょう。

日頃から:手を“せっけん”でよく洗いましょう

手洗いは感染予防の基本です。手に付いたウイルスをこまめに洗い流しましょう。                                                                       ・トイレに行ったあと・調理する前、料理盛り付け前等・食事の前・ふん便・嘔吐物を処理したあと

定期的に:“殺菌・消毒

菌の媒介となりやすいのは、手や身体が触れる場所・スイッチ、ドアノブ、手すり、蛇口、便器まわり、椅子、テーブル、調理器具、冷蔵庫の取って等漂白剤(ハイター・ブリーチ)を使って、器具の消毒をするか、洗剤などで十分洗浄し、熱湯で加熱する方法も有効です。※アルコール消毒は効果がありません

 突然に備える:“汚物(ふん便・嘔吐物)処理に注意”

汚物にはウイルス・細菌がたくさん含まれています。汚物の処理の際は、マスクや使い捨て手袋を着用するなどの感染予防を行いましょう。消毒には漂白剤(ハイター・ブリーチ)等を使用しましょう。

二次感染予防3原則:すぐにふき取る・乾燥させない・消毒する

注意1:下痢止めを飲むことで症状が悪化する恐れがありますので、自己判断で市販   下痢止めを飲まず、早めに医療機関を受診しましょう。

注意2:ノロウイルスに感染して、下痢等症状は2日程で治まりますが症状が消えた後もしばらくウイルスを排出し続けます(約2週間)特に、用便後せっけんでの手洗いの徹底が必要です!!

クリック→ノロウイルスリーフレット2017006

インフルエンザにかかるとどうなるの?

クリック→インフルエンザ②リーフレット2016005

インフルエンザに免疫力の低下している高齢者がかかると、症状が重症化してしまうことがあります。 また、高齢になればなるほど基礎疾患(糖尿病や心臓病、呼吸器疾患など)があり、さらに多くの合併症を引き起こしやすくなるのです。

インフルエンザ合併症の症状“大人と子供の違いついて”

  “大人が気を付ける合併症は肺炎”                                                          インフルエンザの合併症は“肺炎・気管支炎”が一番多く、特に高齢者の合併症はほとんどがこれらの疾患です。インフルエンザ肺炎は4~5日過ぎても高熱、咳が続いて呼吸困難、チアノーゼみられます。肺炎と言っても高熱が続く場合と一度解熱してから再び症状が悪化していく場合がありどちらも注意が必要です。気管支炎は熱があまり出ないイメージあるかもしれまんが、インフルエンザの合併症の気管支炎は熱が出ることが多いです。※インフルエンザによる死亡者は65歳以上の高齢者が大部分を占めていると言われています。予防対策をしっかりと講じましょう。

子供が注意したい“ライ症候群”                                                           脳炎・脳症はインフルエンザ感染後3日~2週間をおいて頭痛を伴う意識障害やけいれんで発症します。年齢は3~16歳に多く、死亡率は36~58%と高率なので早期発見、治療が必要です。※ただしライ症候群の原因は最近アスピリン系の解熱剤が原因である可能性が高いと言われています。必ず医師に指示受けてから飲むことをおすすめします

その他の合併症                                                                  心合併症、急性筋炎、急性胃腸炎、関節炎、中耳炎、副鼻腔炎などがあります。この中で特に注意が必要なのは心合併症です。心合併症は心筋炎・心膜炎の合併症が知られています。心筋炎は咳、発熱などの症状に引き続き、胸痛、息切れ、呼吸困難、などの心不全症状が出ます。時にはショック状態で救急搬送されることもあります。特に心疾患をもつ患者がインフルエンザにかかった場合は重症化の恐れがあり特に注意が必要です。胸の異常を感じたらすぐに病院に行くようにしましょう。

規則正しい生活とバランスの良い食事を心がけ免疫力をアップさせましょう。                                      ヨーグルトに含まれる乳酸菌が有名です。腸内環境を整え、腸内の免疫細胞に働きかけて活性化することにより免疫力がアップします。★体温を上げて血流も上がれば、それだけで免疫力も高まります。※体温が1度下がると免疫力が約30%低下すると言われています。・湯船に10分浸かれば体温は1度上がると言われています。・定期的にマッサージを受けると、血流が促進されて体温が上がりやすくなります。免 疫力がアップすることによりインフルエンザにかかりにくくなり、 万が一かかったとしても軽い症状で済みます。

クリック→インフルエンザ②リーフレット2016005

加湿器を選ぶ“ポイント”

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加湿器の効果とは                                                                                                                                                                  加湿器をかけて湿度を上げれば、肌からの水分蒸発を防ぐことができます。                                         インフルエンザウィルスは湿度の高い場所を嫌うのでその対策として加湿器を使用される方が多い。                                                          鼻・のどの粘膜を潤し、ウイルスの侵入を防ぎやすくなる。                                                                       花粉やほこりの飛散を防ぐ。                                                                                                          同じ室温でも湿度を上げると暖かく感じる  湿度を20%上げると、体感温度は1度上がる

                                                                             湿度計で管理することをお忘れなく                                                  内で快適な湿度は40~60%とされています。60%以上になるとダニやカビが発生するようになります。人間は「暑い時」は湿度を感じやすいが、暑くも寒くも 無いときには湿度を体感しにくいのです。特に冬は湿度感覚が鈍感になっています。湿度計を使って快適な湿度を管理したほうがよいでしょう。

加湿器の種類比較

加湿器を選ぶために知っておきたいポイントをまとめてみました。                                                            ★加湿機能:部屋の湿度が早く上がるか、どのくらいの時間維持できるか、どのくらいの広さをカバーできるか。                                            ★経済性。電気代はどのくらいかかるか。                                                                       ★衛生面。手入れがどのくらい必要か。                                                                   ★騒音はどの程度か。                                                                           ★オプション機能。空気清浄、除菌、マイナスイオン、湿度表示、タイマーなどの便利な機能がついているものがあるか各機能等のポイントを確認し、自分に合った加湿器を選びましょう。

スチーム式(加熱式) 気化式(ヒーターレス式) 超音波式 ハイブリッド式
特徴 熱で水を温め蒸気を噴出する方式なので即効性がありパワーが強い フィルターに含んだ水をファンで気化させて、加湿する方式 水を超音波によって振動させることで微粒子の形に変え、ファンで空気中に噴出する方式 スチームファン加湿器、温風気化式など、機能を掛け合わせた加湿器
イメージ やかんでお湯を沸かす 濡れタオルを干して加湿 霧吹き
メリット ・加湿性能が高い。・即効性がある。・部屋の温度を上げる。 ・熱を利用しないので安全。・消費電力が少ない。・運転音が静か  ・消費電力が低い。・本体がコンパクト。・運転音が静か ・スチーム式と気化式の中間で性能のバランスがよい。・消費電力が小さい。・吹き出し口が熱くならない。
デメリット ・消費電力が大きい。・やけどの危険がある。 ・冷風が出て部屋の温度を下げる。・フィルターの手入れや定期的な交換が必要。 ・雑菌の繁殖リスクが高い。・こまめな手入れが必要。 本体価格が高め
電気代が安い(1日8時間) ×1ヶ月 2,000円以上 ◎1ヶ月 100円程度 ◎1ヶ月 200円程度 △1ヶ月 100円~1,200円程度(ヒーターOFF~ON)
本体価格が安い
音が静か ×
加湿能力が高い
子供も安全
インテリア性
手入れが楽 ◎2ヶ月に1回程度 ○1ヶ月に1回程度 ×1週間に1回程度 △1ヶ月に1回程度

 

加湿器病に注意!!                                                                               正確には「過敏性肺臓炎」と呼ぶアレルギー性の肺疾患です。加湿器から放出される細菌やカビなどの微生物を長期にわたって吸い込んだ場合に起こります。症状としては、咳や発熱、全身倦怠感などの症状が現れ、重症化すると呼吸困難に陥ることもあります。加湿器病は超音波式加湿器の使用により起こりやすいです。まめに清掃をしないと雑菌が繁殖しやすいという問題があるのです。他の種類の加湿器も定期的なお手入れが大切です。

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湿度を快適に保つ“コツ”

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乾燥しがちな冬から春にかけては、適度な湿度(40%~60%)を保つことでインフルエンザ・風邪を予防し、肌の乾燥からくる荒れ、ドライアイなどを防ぐことができます。適度な湿度は粘膜の状態を整えます。

加湿器を使わない主な乾燥対策

濡れタオル毎回、清潔なタオルを使用しましょう                                         バスタオルから1m以上離れた場所でも60%の湿度をキープしており、表面積の大きい濡れバスタオルは部屋中の湿度を上げるにはお勧めの方法です。

洗濯物を室内に干す                                                          湿度計を参考にしながら適切に管理をしましょう。なお、ぬれタオル1本程度では、相対湿度40%を確保することは難しいという実験データがあります。

観葉植物(天然の加湿器)                                                      植物には適度な保温加湿作用があり、冷房や暖房による室温低下や空気乾燥から、私たちの身体を守ってくれる効果があります。

カーテンに霧吹き 毎回新しい水を入れて使うようにしましょう。                                 カーテンに霧吹きで水を掛けるなどという方法もあります。窓に梱包用のプチプチを貼ると部屋の湿気が結露にならず部屋に留まることになります。

霧吹きで水分を空間に与える 毎回新しい水を入れて使うようにしましょう。                            1日数回、霧吹きで空間に水分を与えてあげましょう。

鍋をして室内湿度UP                                                        水分が蒸発して空気中が一気に加湿されます。

バスタブ(浴槽)に水をはる                                                          浴室のドアをあけておく。

マスクをしよう                                                            マスクをする事で、自分の息で加湿出来るので肌や喉を潤す事が出来ます。加湿用マスクや、ほのかに香るマスク等、様々な快適マスクも販売されていますので、とても快適です。

水槽を置こう                                                             金魚や熱帯魚等の観賞魚の水槽を設置する事で、室内を十分に加湿させる事が出来ます。湿度が50%程保たれると言われているので、意外と理想的な湿度対策ですよね。

湿度を上げ過ぎてもカビが繁殖しやすくなったりするのでバランスが大切です。                            適切な温度・湿度を湿度計で管理することをお忘れなく。

室内で快適な湿度は40~60%とされています。40%以下になると目や肌、のどの乾燥を感じるだけでなく、インフルエンザウイルスが活動しやすくなります。反対に60%以上になるとダニやカビが発生するようになります。湿度は、人間の肌感覚で計ることは難しいようです。御機能付きのエアコンで常に温度がコントロールされているような室内では、湿度に鈍感になってしまいます。湿度計を使って快適な湿度を管理したほうがよいでしょう。

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インフルエンザは予防が大切!!

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インフルエンザウイルスに感染すると、38℃以上の発熱、頭痛や関節・筋肉痛など全身の症状が急に現れ、高齢の方や種々の慢性疾患を持つ方は肺炎を伴うなど重症化することがあります。

インフルエンザに「かからない!うつさない!」

“流行前の予防接種が有効です”                                                                                       ワクチン効果は、接種後2週間から5ヶ月間程度持続すると言われています。                                                                           また、接種後2週間は効果が表れませんので、流行前の接種が効果的です※11月末頃までに接種

“手洗いうがい”をこまめに行いましょう!                                                                       ・外出から帰ったらすぐに手洗い・うがい                                                                   ・せき・くしゃみや鼻をかんだ後の手洗い                                                              ・アルコール製剤による手指の消毒もインフルエンザウイルスに有効です。

十分な“休養と栄養バランス”のとれた食事                                                                                ・日頃から、適度な運動や充分な睡眠で体力や抵抗力を高めておきましょう!!                                                                     ・十分な休養で疲労、ストレスをためないようにしましょう。                                                                 ・体調が悪いときには無理せず早めに休みましょう。

“せきエチケット                                                                                 せきやクシャミなどの症状がある時は、周囲の方への感染を防ぐためにマスクを着用しましょう!!

部屋の“湿度”を快適に保つ                                                                             ・適度な湿度、50%~60%を保ちましょう。                                                                                 空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。                                                         ・換気を積極的に行いましょう。(1日3回以上)

“流行時は人ごみを避ける                                                                              ・免疫力の弱い方や体調の悪い時は人が混み合う場所への外出は控えましょう。                                                  ・人ごみに出かける際はマスクを着用し予防に努めましょう。

具合が悪ければ早めに医療機関を受診しましょう。                                                                              安静にして、休養をとりましょう。特に、睡眠を十分にとることが大切です。                                               水分を十分に補給しましょう。お茶でもスープでも飲みたいもので結構です。

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O157(お-いちごうなな) (腸管出血性大腸菌)

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平成28年9月6日、千葉県内の介護付老人ホームで入所者が腸管出血性大腸菌(O157)に感染し入居者が死亡したとの発表がありました。                                                      8月22日の同ホームの夕食で提供された「きゅうりのゆかりあえ」と、患者から検出されたO157が遺伝子レベルで同一と認められ、原因食品と断定しました。

感染症にご注意!!

O157の原因に多い食品はお肉だけではありません。実は加熱できない「生野菜」からの感染報告も大変多いのです。

①菌をつけない                                                                 ☑ 生肉・生レバー等は汚染されている危険性の高い食品です。                                                                ・肉の触った手でサラダなどの他の食品を触れないようにしましょう。→調理中はこまめに手を洗いましょう。                                          ・食器・調理器具(まな板・包丁・はし)を使い分けましょう。                                                                            ※生肉を扱った「はし」で他の食品を扱わないようにしましょう。

②菌を増やさない                                                                   ☑ 調理後はできるだけ早く食べましょう。                                                                  ☑ 冷蔵庫を過信しないようにしましょう。                                                                ☑ 温めなおす場合は十分加熱しましょう。

③菌をやっつける                                                                  ☑ O157は熱に弱く、75℃で1分間以上加熱すれば死にます。                                                                                    肉は表面だけでなく、中心部までしっかりと火を通しましょう。                                                                                             ☑ 火を通せない食品はよく洗い新鮮な材料を使いましょう。                                                                          野菜をよく洗う。きゅうりやリンゴ等はよく洗い皮をむく。形が複雑なブロッコリー等は加熱する。                                                                           ☑ 調理器具、食器類は熱湯やハイター、ブリーチ等でこまめに消毒しましょう。

注意:O157の感染症の場合、                                                                                         下痢止めを飲むことで症状が悪化する恐れがありますので、                                                                                                                        自己判断で市販の下痢止めを飲まず、早めに医療機関を受診しましょう。

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